日本と関わりの深いジョージア
日本とジョージアの関係は公式には1973年にジョージア州商務省が東京に事務所を開設した時に始まりました。その翌年には在アトランタ日本国総領事館が設立され、本格的な日本・ジョージアの友好関係が始まります。しかしそれ以前にも1966年には鹿児島県とジョージア州は姉妹盟約を締結しており、さらに遡ること1853年ペリー来航時、黒船にはジョージア州州兵長官も乗船していたことが知られています。
現在では福岡市/アトランタ市を初め、ジョージア州の11の都市が日本の地方都市と姉妹都市締結を交わしています。2018年現在ジョージア州では、400社以上の日系企業が州内に500以上の事業拠点を構え、事業展開をしており、3万人以上の雇用を創出しています。またアトランタと東京間で直行便が毎日運航し、日本とジョージアの距離を一層近いものにしています。
在米日本人を支援するため、多くの組織・団体がジョージア州を拠点として活動をしています。
在アトランタ日本国総領事館はジョージア州、アラバマ州、ノース・カロライナ州、サウス・カロライナ州を管轄し、日本の対外事業促進を支援する日本貿易振興機構(JETRO)もアトランタに拠点を置き、ジョージア州、アラバマ州、フロリダ州、サウス・カロライナ州、ノース・カロライナ州、テネシー州を所轄しています。このようにアトランタは米国南東部と日本を結ぶ重要な拠点となっています。
他にもジョージア日本人商工会では、ジョージア州を日米関係のモデル地域とすることを目的とし、日米の相互理解、友好関係を促進しています。ジョージア日米協会(JASG)は日本とアメリカの相互理解を深めることを目的として、ビジネス、文化、習慣、教育、商業、政治などの分野で様々なイベントを企画しています。日本語クラスやスポーツ観戦、また毎月の定例会などを通じ、日本に興味のあるアメリカ人とアメリカをもっとよく知りたい日本人のネットワークの場を提供しています。
アトランタですでに30年以上続いているイベントとして、毎年開催されるジャパン・フェストがあります。100店以上のベンダーが参加し日本食や日本の特産物を紹介し、毎年2万人以上がこの催しに足を運びます。さらにアトランタから車で南東に1時間半ほどのところにあるメーコン市では毎年桜祭りが開かれ、10日間の開催期間中、55歳以上のビューティー・コンテストやドッグ・レース、ダンス・パーティなど楽しいイベントで見物に訪れた人々を楽しませてくれます。
ジョージア州には日本語補習校として発足した日本語学校がアトランタとコロンバス市にあり、いずれも土曜日に開講し、日本に帰国する子女が、帰国後学校生活に速やかに馴染めるよう、日本の教育制度に準じて日本語で教育を行っています。アトランタ日本語学校は幼稚部から高等部まで、450名程度の児童・生徒が在籍しています。コロンバス(GA)日本語授業補習校は1988年に設立、現在は幼稚部から中等部までの教育を行っています。またこの日本語補習校とは別に、2018年8月には日本語と英語の公立校として幼稚園年長と小学生を対象に、「インターナショナルチャーターアカデミーオブジョージア」がアトランタに開校しました。
日本語で診療が受けられる病院もいくつかあり、在アトランタ日本総領事館のホームページで連絡先が確認できます。
